期限なしのQRコードを無料で作る:InstagramのリンクからWi-Fi・位置情報まで
内容をコードそのものに書き込んだQRコードは、期限切れになりません。そうしたコードを用途ごとに作る方法と、確実に読み取れるかを確かめる方法を紹介します。
QRコードは今や、カフェのメニュー、名刺、商品のパッケージ、店頭のウィンドウなど、あちこちで見かけます。作るのは数秒ですが、いくつかの小さな選択によって、そのコードが何年も使えるのか、ある日突然使えなくなるのか、そして紙の上で読み取りやすいかどうかが決まります。このガイドではQRコード作成ツールを使って、WebサイトやInstagramのリンク、Wi-Fi、位置情報のコードを作り、印刷とテストのポイントを確認します。
QRコードの仕組み
QRコードは2次元バーコードで、中に保存されるのはテキストだけです。スマホのカメラで読み取ると、スマホはテキストの先頭を見て何をするかを判断します。https://で始まるテキストはブラウザーで開き、WIFI:ならネットワークへの接続を提案し、tel:なら発信を提案し、普通のテキストはそのまま表示します。つまり「InstagramのQRコード」や「WebサイトのQRコード」は、実際にはどちらもリンクのQRコードです。
3つの角にある大きな四角形は、スキャナーがコードの向きと大きさを見つけるための目印です。QRコードには「誤り訂正」の仕組みもあり、データの一部を冗長に保存しておくことで、多少汚れたり線が入ったりしても読み取れるようになっています。テキストが長いほど小さな四角形(モジュール)の格子が細かくなり、小さなサイズでは読み取りに時間がかかるようになります。
静的QRコードと動的QRコード:「期限なし」とはどういうことか
QRコード作成サイトの多くは「動的」(Dynamic)なコードを作ります。コードの中にはそのサービスの短縮リンクが書き込まれ、サービスが読み取った人を本来の遷移先へ転送する仕組みです。この方式なら印刷後に遷移先を変えたり、読み取り数の統計を見たりできますが、コードはそのサービスに依存します。無料期間やサブスクリプションが終わったり、サービスが終了したりすると、印刷済みのコードは遷移先に届かなくなります。
「静的」(Static)なコードは、遷移先をコードのパターンそのものに保持します。このサイトのQRコード作成ツールが作るのは静的コードです。つまり、作ったコードには有効期限がなく、サブスクリプションも不要です。読み取りにサーバーをまったく必要としないため、このサイトがいつか利用できなくなっても使い続けられます。読み取りを記録する仲介者も存在しません。
| 項目 | 静的コード | 動的コード |
|---|---|---|
| 遷移先の保存場所 | コードそのものの中 | サービス提供者のサーバー |
| 有効期限 | なし | サブスクリプションとサービスの継続に依存 |
| 印刷後の遷移先の変更 | できない | できる |
| 読み取り統計 | なし | あり |
| 費用 | 無料 | 多くはサブスクリプション制 |
静的コードの耐久性と、遷移先を変更できる柔軟性の両方がほしいなら、自分で管理しているページのリンクをコードに入れておき、必要になったときにそのページを新しい遷移先へリダイレクトしてください。
作れるQRコードの種類
内容の種類は、ツール上部の内容メニューで選びます。
| 「内容」の選択肢 | 用途 | コードに書き込まれるテキスト |
|---|---|---|
| テキストまたはURL | Webサイト、Instagramのリンク、任意のテキスト | https://example.com |
| Wi-Fiネットワーク | パスワードを入力せずにWi-Fiへ接続 | WIFI:T:WPA;S:HomeNet;P:password;; |
| 連絡先カード | 連絡先を電話帳に保存 | 名前、電話番号、メールアドレス、Webサイトを含むvCard |
| メール | 宛先・件名・本文を入力済みのメール | mailto:info@example.com?subject=... |
| SMS | すぐに送信できるSMS | SMSTO:+14155552671:... |
| 電話発信 | 電話をかける | tel:+14155552671 |
| 位置情報 | 地図上の地点を開く | geo:35.6812,139.7671 |
WebサイトやInstagramのリンクのQRコードを作る
- QRコード作成ツールを開きます。内容メニューは初期状態でテキストまたはURLになっています。
https://を含む完全なリンクを入力欄に貼り付けます。Instagramのプロフィールのリンクはhttps://www.instagram.com/username/という形で、usernameの部分を自分のユーザー名に置き換えます。- コードは入力と同時にプレビューに生成されます。誤り訂正のレベルは既定の中のままにします。ロゴを追加した場合は、ツールが自動的に高レベルを使います。
- 画面に表示されたコードをスマホのカメラで読み取り、まさにそのページが開くことを確認します。
- PNGまたはSVGボタンで出力をダウンロードします。
スマホに普通のテキストではなくリンクとして認識させるため、リンクは省略せずに書いてください。必要のないパラメーターをリンクから取り除けば、コードの密度が下がります。Instagram自体にも、プロフィールの共有機能にQRコードがあります。このツールでコードを作るのが役立つのは、好みの色や形、ロゴ、あるいは印刷用のSVGファイルがほしい場合です。
Wi-FiのQRコードを作る
Wi-FiのQRコードがあれば、来客やカフェのお客さんがパスワードを入力せずにネットワークに接続できます。iOS 11以降のiPhoneと、最近のほとんどのAndroidスマホは、カメラや内蔵のスキャナーでこのコードを読み取れます。
- 内容メニューでWi-Fiネットワークを選びます。
- ネットワーク名 (SSID)に、スマホのWi-Fi一覧に表示されるとおりにネットワーク名を入力します。大文字と小文字、空白も区別されます。
- パスワードにネットワークのパスワードを入力します。
- セキュリティは、最近のほぼすべてのルーターでWPA/WPA2/WPA3にします。WEPは非常に古いルーター用、オープン(パスワードなし)はパスワードのないネットワーク用です。
- ネットワーク名がWi-Fiの一覧に表示されない場合は、非公開ネットワークにチェックを入れます。
- このネットワークに一度も接続したことのないスマホでコードをテストします。すでにパスワードを保存しているスマホでは、パスワードの誤りに気づけません。
ネットワーク名やパスワードに含まれるセミコロンやコロンなどの特殊文字は、ツールが自動で正しく符号化します。忘れてはいけない点が2つあります。まず、パスワードはコードの中に平文で入っているため、コードの写真を持っている人なら誰でも読み取れます。来客用には別のゲスト用ネットワークを用意するのが賢明です。次に、ルーターのパスワードを変えたら、コードも作り直す必要があります。適切なパスワードの選び方は、強力なパスワードのガイドをご覧ください。
位置情報のQRコードを作る
位置情報には2つの数値が必要です。緯度と経度です。この座標は地図アプリから取得します。
- パソコンのGoogleマップ:目的の地点を右クリックします。メニューの最初の行がその地点の座標で、クリックするとコピーされます。
- スマホのGoogleマップ:地点を長押ししてピンを立てます。座標は検索欄か、その地点の情報カードに表示されます。
- その他の地図アプリ:座標を表示またはコピーする機能を探してください。その場所はアプリのバージョンによって変わります。
コピーした座標では、通常1つ目の数値が緯度、2つ目が経度です。表示される位置がおかしいときは、2つの欄を逆に入力していないか確認してください。数値は全角ではなく、半角の数字と小数点のピリオドで入力します。
互換性にも注意が必要です。geo:のコードは、多くのAndroidスマホでは地図アプリで直接開きますが、一部のiPhoneを含む一部のスマホでは、テキストとして表示されるだけのことがあります。どのスマホでも動くようにしたいなら、地図アプリから場所の共有リンクをコピーし、テキストまたはURLでコードを作ってください。いずれにしても、印刷する前に両方の種類のスマホで試しましょう。
連絡先カード、メール、SMS、電話
連絡先カードは、読み取ると電話帳に保存されるvCardを作ります。名、姓、組織、役職、電話番号、メールアドレス、Webサイトの項目があります。項目を増やすほどコードの密度が上がるので、内容は簡潔にまとめてください。メールでは宛先、件名、本文が、SMSでは番号とメッセージ本文があらかじめ入力されます。番号は+14155552671のように国番号を付けて書いてください。ツールは内容をUTF-8で符号化するので、日本語のテキストも問題なく使えます。
色・形・ロゴ:見た目を整えつつ読み取れるように
- 色:ドットでモジュールの色、背景で背景の色を選びます。必ず明るい背景に暗い色を置いてください。コントラストが低い場合や色が反転している場合は、プレビューの下にツールが警告を表示します。
- 透明な背景:透明にチェックを入れると背景がなくなり、自分のデザインの上にコードを置けます。ただし、そのデザインは明るくシンプルなものである必要があります。
- モジュールの形:スタイルには四角、角丸、丸の3種類があります。スキャナーが見つけやすいよう、角にある3つの大きな四角形はどのスタイルでも四角のままです。
- 周囲の余白:クワイエットゾーンはコードの周りの空白で、標準かつ既定の値は4モジュールです。この値は減らさず、テキストや画像をコードの縁にくっつけないでください。
- ロゴ:ロゴで2MBまでの画像をコードの中央に配置でき、ツールは自動的に最も高い誤り訂正レベル(高、約30%)を使います。ロゴの大きさは10〜30%の範囲で調整でき、既定値は20%です。25%を超えると、ロゴが誤り訂正で補える以上の部分を覆ってしまうおそれがあるため、ツールが警告します。
印刷サイズと、PNG・SVGの選び方
画面表示、メール、SNSにはPNGで十分です。印刷にはSVGを使ってください。ベクター形式なので、名刺から横断幕まで、どんな大きさでも輪郭がくっきり保たれます。PNGが必要な場合は、サイズメニューで印刷用 (1000px)を選び、小さな画像をあとから拡大しないでください。
よく使われる目安は、読み取り距離をコードの幅のおよそ10倍にするというものです。これに従うと、名刺のように手の届く距離(20〜30cm)で読み取るコードには幅2〜3cmほどが必要で、2m離れて見るポスターなら約20cmのコードが必要になります。これらの数値はおおよそのもので、密度の高いコードはさらに大きくする必要があります。光沢のある面や大きく湾曲した面には印刷せず、写真や込み入ったデザインの上に置くなら、コードの後ろに白い枠を敷いてください。
印刷する前に必ずテストする
- 画面上のコードを、異なる2台のスマホ、できればiPhoneとAndroidで読み取ります。
- 実際のサイズで試し刷りをして、使用する場所の距離と明るさで読み取ります。
- 遷移先を最後まで確認します。リンクは正しく開くか、Wi-Fiに本当に接続できるか、位置は正しい地点を指しているか。
- プレビューの下の警告に注意します。低いコントラスト、反転した色、2モジュール未満の余白、25%を超えるロゴは、読み取れない原因の代表です。
- これらの確認が済んでから、本番の枚数を印刷します。
プレビューの下には、モジュール数、コードのバージョン、誤り訂正レベル、文字数も表示されます。コードの密度が高いなら、内容を短くするのが読み取りを速くするいちばん簡単な方法です。これらの処理はすべてあなたのブラウザー内で行われ、Wi-Fiのパスワードを含むコードの内容が、どこかのサーバーに送られることはありません。
スクリーンショットなどから、パソコンでQRコードを読み取りたい場合は、パソコンでQRコードを読み取る方法をご覧ください。QRコード読み取りツールは、リンクを開く前にその内容を表示します。