パソコンでQRコードを読み取る方法:画面・画像・Webカメラ
スマホの画面に表示されたQRコードはそのスマホでは読み取れませんし、パソコンには読み取り用のカメラアプリがないこともあります。実際に使える方法をまとめました。
QRコードはスマホ向けに作られたものですが、パソコンで目にする機会も増えています。2段階認証の設定画面、メールで届いたWi-Fiのコード、PDFのチケット、デスクトップのチャットに貼られた支払いリンクなどです。スマホをモニターに向ければ読み取れることも多いのですが、内容をパソコン側で使いたいとき、コードがファイルの中にあるとき、手元にスマホがないときには、その方法は使えません。このガイドでは、ノートパソコンやデスクトップパソコンでQRコードを読み取る実用的な方法を、速いものから順に紹介します。
いちばん速い方法:スクリーンショットを撮って貼り付ける
コードがすでに画面に表示されているなら、カメラはまったく必要ありません。スクリーンショットならコードがくっきりと写るので、カメラで撮った画像よりも読み取りやすくなります。
- コードが写っている範囲のスクリーンショットを撮ります。Windowsでは
Win+Shift+Sを押して範囲を選択します。MacではCmd+Shift+Ctrl+4を押すと、ファイルとして保存する代わりに選択範囲がクリップボードにコピーされます。ChromebookではCtrl+Shift+Show windows(「ウィンドウを表示」キー)を押します。 - QRコード読み取りツールを開き、ページ上のどこかで
Ctrl+V(MacではCmd+V)を押します。 - コードが見つかると緑の枠で囲まれ、その下に内容が表示されます。
この方法はパソコン用のどのブラウザーでも使え、インストールも不要です。画像はブラウザーの中で読み取られ、アップロードされることはありません。コードにWi-Fiのパスワードや2段階認証の秘密鍵が含まれている場合、これは大切なポイントです。
ファイルの中のQRコード:画像、PDF、メールの添付ファイル
PNGやJPGなどの保存済みの画像は、読み取りツールにファイルをドロップするか、枠をクリックして選びます。画像からQRコードを読み取るのページを開けば、そのための準備が整った状態で始められます。PDFの中にあるコードは、上と同じようにページのスクリーンショットを撮るか、PDFをPNGに変換でページを画像にしてから読み取りツールにドロップしてください。PNGならコードがくっきり保たれます。コードがとても小さい場合は、300 dpiを選ぶと読み取りやすくなります。
コードが読み取れないときは、画像をコードの周りでもっと狭くトリミングしてみてください。大きな写真の隅に小さなコードがあるだけだと、デコーダーは多くの余計な部分を調べなければなりません。また、コードの角にある3つの大きな四角形がすべて写っている必要があります。
ノートパソコンのWebカメラを使う
コードが紙や商品の箱、別の画面にあるときは、Webカメラで読み取れます。QRコードスキャナーを開いてカメラでスキャンを押し、ブラウザーに聞かれたらカメラへのアクセスを許可します。コードをカメラから15〜30cmほど離して持ち、画面が光を反射する場合は少し傾けてください。Webカメラはピントが固定で解像度も低いため、近づけすぎるとぼやけたままになります。くっきり写るまで離してください。
カメラの映像はブラウザーの中で1秒に数回チェックされます。映像が録画されたり送信されたりすることはなく、コードが見つかるとすぐにカメラはオフになります。
Windows・Mac・Chromebookの標準機能
| システム | 標準の方法 | 制限 |
|---|---|---|
| Windows 11 | 「カメラ」アプリでWebカメラを使ってQRコードを読み取れる | Webカメラのみで、すでに画面に表示されているコードは読み取れない |
| macOS | Macのカメラ用のQRコード読み取り機能は標準では入っていない | ブラウザーのツールかiPhoneを使う |
| Chromebook | 「カメラ」アプリにQRコード用のスキャンモードがある | Webカメラのみ |
| 各システムのChrome | 画像を右クリックしてGoogleレンズで検索する | 画像がGoogleに送られる。画像はWebページ上にある必要がある |
印刷されたコードなら、標準のカメラアプリでも十分です。画面上のコードには、スクリーンショットを使う方法のほうが速く、OSにも左右されません。
QRコードの中身
QRコードに保存されているのはテキストだけです。読み取ったときに何が起きるかは、そのテキストの書き出しで決まります。読み取りツールは、よく使われる種類を項目ごとに分けて表示します。
| 書き出し | 意味 | 表示のされ方 |
|---|---|---|
https:// | Webアドレス | Webサイト名と完全なアドレス |
WIFI: | Wi-Fiネットワーク | ネットワーク名、セキュリティの種類、パスワード |
BEGIN:VCARD | 連絡先カード | 名前、電話番号、メールアドレス、組織 |
mailto: | 送信するメール | 宛先、件名、本文 |
otpauth:// | 2段階認証のログインキー | アカウントとサービス。他人に見せないよう警告付き |
パソコンでWi-Fiのコードを読み取れると特に便利です。パスワードが平文で表示されるので、カメラのないノートパソコンやテレビ、ゲーム機をネットワークに接続できます。自分のネットワーク用のコードを作るには、Wi-Fi QRコード生成を使ってください。
リンクは開く前に確認する
QRコードは読み取るまで遷移先が分からないため、フィッシングの隠れみのとして使われやすいものです。パーキングメーターや飲食店のテーブル、ポスターの本物のコードの上に偽のシールが貼られ、本物そっくりの支払いページに誘導されることがあります。スマホのカメラアプリはリンクを見つけるとすぐに開いてしまうことが多いのですが、QRコード読み取りツールは決して自動で開きません。まずWebサイト名を表示するので、リンクを開くを押す前に、想定しているサイトと同じかどうかを比べられます。ログインや支払いを求めるコードには特に注意してください。
QRコードが読み取れない原因
- 小さすぎる、ぼやけている:スクリーンショットを撮る前にページを拡大するか、よりくっきりした写真を使います。
- 切れている:角の3つの四角形と、コードの周りの細い明るい余白が画像に入っている必要があります。
- コントラストが低い:グレーの上のグレーや、明るさの差が小さい色の組み合わせは読み取りにくくなります。暗い背景に明るいコードでも読み取れます。
- QRコードではない:読み取りツールが扱うのはQRコードだけで、EANのような商品バーコードや、Data Matrixのような他の2次元コードには対応していません。
- 印刷が傷んでいる:QRコードは誤り訂正によって多少の傷なら読み取れますが、角の四角形が欠けていると復元できません。